2003年9月中旬&2004年10月末日

福井越前沖・心友丸 真鯛、ヒラマサの巻


2003年9月のもの
加川の実家、福井の海で船を出した
月日が経つのはほんと早くて、もうやんなっちゃいますわ。
この記事は、以前、実家の福井へ帰ったときのものになります。

もう時代は2005年だというのに、古くてごめんなさい。

これが東京から500km離れた、福井県の越前沖。
チョー裏日本の北陸日本海ともなれば、わざわざ船に乗らなくても陸っぱりで十分釣れるだろうと思うのは今や昔の話。
それなりに食べられる魚を釣ろうとするなら、やはり船に乗って沖に出なければならない。

狙いは真鯛&アジ五目。
仕掛けは普通の真鯛用で、ビシ80〜100号に大型テンビン、ハリス3号6mほど。アジ五目ならサビキでOKだ。
アミコマセとオキアミは要持参なので、昨日のうちに買っておいた。
運次第ではフクラギ(イナダの北陸方言)やヒラマサも!?ということでゴツイ仕掛けも用意してきた。

2003年9月半ばのことである。


潮が速すぎる〜!!
「なんやっちゃこれ、ひっでもんや」
船をポイントに落ち着かせようとする船長が、ベタな福井弁でそうボヤく。
写真はすごく見にくいんだけど、いきなり100号のビシが速すぎる潮で真横にかっ飛んでしまうのだった。

水深は70mほどなのに、倍の150mもラインが出ていく。
「こんな速えーのウラも初めてやわ。釣りんならんさけぇ、ちょ戻るわ」
というわけで、入れたばっかしの仕掛けを回収するも、潮の抵抗で異常に重い。
早くも腕パンになりながらも巻いていると、後ろで友人が声を上げた。
「あはは、釣れつんた」
見ると、サビキの一番下バリに25cmほどの真鯛が掛かっていた。

確かにこのポイントは魚影が濃いようだ。
しかし、この速潮では釣りにならないので、おれたちは泣く泣く移動することにしたのであった。



ラインが真横に…。海はベタ凪ぎなのにねえ

エラの後ろが血のように赤いからチダイなんだって
ハナダイがちょこっと
「昨日はこんなことなかったんやけどのお、おもっせーの。こんなもん潮はよ過ぎてぇ、いいとこ入れんわ。アホんてなもんや」
港からわずか10分足らずのポイントで釣りができるのは嬉しいが、越前海岸特有の入り組んだ地形のためか、一夜で潮がこれほどまで一変してしまうのには船長も驚いていた。
「ちょ見てみま!」という船長の指さす方向には、ゴミや海藻クズが大小の渦にいくつも巻かれていた。ちょうど唐草模様のふろしきを広げたような、不気味な海面だった。

移動した所は潮が渦を巻いている1級ポイントの外側。
「35mでやってみてー」
40mまで落として、コマセを出しながらタナで止めてみる。
で、釣れたのが30cm未満のチダイ(関東ではハナダイ)。

友人のサビキにはウマヅラも多数掛かっていた。


船長謝んないで!
昼過ぎまで粘って、チダイ3匹にウマヅラたくさんで終了。
サビキの友人も似たようなものだった。

日差しはあったかいし、景色もいいのに、うー残念。
でも、こんな美しい景色の中で竿を出せただけでも、おれたちは十分満足だった。
「ゴメンのう、せっかく来てもらったのにのう。悪かったのう」
そう謝る船長におれたちは両手でいえいえいえー!とするしかなかった。

「また来ますわー」
と笑顔で別れて一ヶ月後、地元在住の友人(小澤)は一人で行って、なんと見事に4kgほどのヒラマサを上げたのであった。
生まれて初めての大物に、実際釣れた時は全身がガクガク震えたそうである。

うらやましい…。



これはたしか巨岩のトンネル「呼鳥門」だっけか?
今は崩落危険のため別ルートができたとか

越前・小樟(ここのぎ)港・心友丸。内房の船に似て小さい
座席のない船
さて。
時はさらに流れて2004年の10月末。
おれたちはまたもや同じ船に乗った。

前回から1年の間に越前・心友丸は船宿のHPを立ち上げ、ブログで日々の釣果を更新するようになった。
年に何度も行けるわけではないが、たまに覗くとメダイやワラサが上がっている様子。
『ワラサの群れが漁礁に落ち着くようんなると、船から狙えるんや』
前回船長が言っていたのを思い出し、仕掛けは青物用に切り替えた。

土曜ということもあってか、昼13時出船の午後船には大勢のお客が来ていて、心友丸は2艘出しとなった。

おれたちヘボ3羽ガラスは、松岡船長の船ではなくもう1艘の方に乗る。
うぬぬ、この船って座席がないのね…。


ヤバイ予感
どうやら緊急出動用の漁船のようだ。
コマセ用の鉄枠なんかもちろんないわけで、足元のバケツがコマセ入れとなり、自分のクーラーボックスが座席となった。

ものは考えようなのさ。
担当の船長も松岡船長と同じ、おれたちの兄貴くらいの歳(30代なかば)だし、気楽にやることにしましょー!

「ほんならぁ、底やの。やってみて」
ポイントに着くと、船の先から大きなイカリをガラガラガラ〜と下ろして開始となった。

仕掛けを入れると最初流されて、次第に垂直に立つといった潮具合。
底立ちをとって、コマセをまいて、ハリが底ギリギリに漂うようにしてと。
……。
アタリがない。
コマセの詰め替えのため仕掛けを上げても、付けエサ(オキアミ)がしっかり残っていた。
ヤバイなあ…。



そういえば電動リールの電源はあった。漁船じゃないのかも

他人様の獲物とはいえ、うまそうなグジ(アマダイの方言)
辛抱の釣り再び
ふぅ〜。
また『辛抱の釣り』になってしまった。

降水確率60%の予報通りにボソボソ冷たい雨が降ってきて、周りではウマヅラだけがポツリポツリと釣れるだけだった。
「カワハギもうまいんにゃぞ」
同乗した後ろのおっさんたちはそううそぶいていだが、本当は青物、もしくは真鯛がほしかったはずだ。

ゆーっくり竿をあおってまた下ろすという、誘いみたいなこともしてみた。
エサにおやつの魚肉ソーセージをつけたりもした。
意味のあるなしに、できる限りの手は尽くした。

しかし魚がエサを食わないことには、どーしよーもないわけで。

そのうち日も暮れてしまい、船は照明を灯した。
「あー腹減ったなー。食わん魚にエサやってる場合じゃないなあ」
なんて考えていると、トモの方が騒がしい。
ダッシュで駆けつけると地元のおじさんの手には立派なアマダイが。
「やったー!でかいっすねー!」
他人の功績なのに、おれは大喜びしてしまった。


全ては集中力だと…
そこに魚はいたのだ。
それだけで、おれには希望の光がキラーン!だったのさ。

手元のエサ同様、ほとんどなくなりかけていた集中力を再び取り戻した。そうして最後の釣りを再開した午後7時頃のこと。
ゆーっくり誘い上げた竿が、いきなりガクガクッと海面に引き込まれた。

「とぉー!!やっと来たー!!」

強い引きをいなし、「絶対バラすなよー!」と叫ぶ船長の応援に励まされ、ようやく友人のタモに収まったのは、50cm余りのでっかいクロソイだった。
水圧の変化で浮き袋が口から出てしまっていたが、こんなサイズは自己新だ。

本命ではないけれど、めちゃくちゃ嬉しい1匹だった。

釣りで大切なものは何だろう。
きっと、最後まで途切れない集中力なんだろな。
飽きやすい自分の性格からして、これはかなりの修行が必要になる。
そういやフグの神様「福の神」は、終始全くダラけることがなかった。

2005年の課題は『集中力』!
だいじょぶかなー。


クロソイ。この後ガッチリ絞めました


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