2005年2月28日(月) 浦安・吉久 アオリイカの巻


出船7時。旧江戸川を下って海に出まーす。
行くときは、ワクワクするんです。






釣りに行けないとアホになる
2月の始めは自分らの結婚式とかあって、とても釣りに行ける状況ではなかった。

ネットで船宿の釣果速報をチェックするくらいが精一杯の日々。

分かる人は分かると思うんだけど、長期で釣りに行けないって、ほーんとツライですよね〜。


晴れの日。
『ああ、今頃は誰かの竿がガツーンと曲がって…。釣るはずの獲物がまた減っちゃったよ〜』とか。

雨の日。
『今日はシケで出船なし。海の中では、でっかい獲物が腹空かして待っててさー、おれの針に掛かるとも知らずに、ぐふふ』とか。

マンガみたく、あらぬ妄想がホワ・ホワ・ホワワ〜ンと浮かんじゃって、傍から見たらまるでアホな日々だった。



風は冷たいけど、小春日和のいい天気
船は江戸川を下り、
約90分!走って東京湾の入り口、久里浜、大貫沖へ着いた。

1時間半もの船旅は、はっきり言って長すぎる。
キャビンの中は冷蔵庫みたく寒いし退屈だし、こんなの好きでなきゃね、やっぱ乗んないわ、誰も。

でも一つ良いことがあって、それはポイント近くの港まで運転しなくていいということ。
車で行っても同じくらい時間かかるしね。
往復のガス、高速代の節約と、運転の疲れがないというのは、うむむ…かなり捨てがたい魅力なんですね〜。

めちゃめちゃ早起きしなくてもいいし。
前の日もゆっくり酒が飲める。





1.3mのアオリ専用竿と、2,4mのメバル竿(手前)を持ってった。
60mからの深場では、この長竿がメチャメチャ使いやすかった。





『餌木』と書いて『エギ』と読む。
上が4号、赤金。下が2,5号、ピンクマーブル。
ありとあらゆる手を尽くした。



今日もやる気マン太郎ー!!
今回の狙いはアオリイカ。
去年の秋に内房・金谷港『輝栄丸』で釣ってから、数ヶ月経っている。

あの頃は大きくても1kg未満だったものが、一冬越して1.5kgとかオバケサイズの2kgオーバーとか、…もしかしたら、出るかもしれない。

妄想がムクムク膨らむんだな〜。

前の日、近所の釣具屋でこっそり買い足した『背が
、腹が』のエギをバッグに忍ばせてきたしね!

ガツーンとくるぞーこりゃー!!

………………。

糸を垂らす前は、いつも楽しいんだ。




2月のような冬季、
アオリイカたちは浅場を離れ水深30m以深の深場へと移動する。

このような深場では、長くて、かつ軟らかい
『メバル竿』を使うのがベターだとのもっぱらの噂で、今回はしっかりそれも持ってきた。

なんでも、従来の1,3mほどの短竿だと、ギュッとしゃくってもエギがうまく動かないという。

雑誌にはテコの原理で説明してあったが、なるほど、分かる気もする。


さて。長ーい前フリはこれくらいにして、と。

『たいがい釣れない悲惨な釣行記』

このサブタイトルそのまんまのレポート、スタートです。





『すいませーん。ちょっと通らせてくださーい!』
先導する小船がマイクで叫びながら、巨大なタンカーが渡っていった。
東京湾っておもしろい。




微風、快晴、ベタ凪ぎ。潮もトロトロ。海況は悪くない。






































ほんっとに、頼みます
おじさんばっかしのお客が自分の他、3名、みんな長竿だった。

この辺の情報のつかみ方、みんなホント早いと思う。
釣るためにはホイホイ飛びつく。←自分もだって。
そう、みんな頭が柔軟なのさ。ね。




でね、んー、今日はとにかく、
釣れまへーん(´Д`;)
こんなAAなんか使っちゃってね…。



エギ変えても、タナ変えても、短竿⇔長竿どっちに持ち替えても、
何やってもアタリひとつありまへーん。

周りのお客さんはね、こんな渋い状況でも仲良く2杯ずつ釣っていましたよ。
ええ。

だけど、おれの竿だけ、イカは避けていくんだ。なぜか。


隣の人がガシッと本命をかけるでしょ、
『きたきたー!けっこうデカイかもよー!』
なんて嬉しそうにリールを巻いてさ、船長にタモ取りしてもらってさ、
おれがチラッってそっち見るわけじゃん。

おじさんと目が合っちゃうんだーーー(゚∀゚ ;;)

「い、いい型っすねー」

蚊が鳴くような声でボソッと言って、作り笑顔(´-`;)
アハハ…。


いや、でも、これって、実は相手もツライんだよねー。ホントのとこ。

釣れないこいつが気の毒でしょうがない。
だから、派手に喜ぶこともできない。
エギの色は?とか情報交換も……ムリ。

釣れないヤツは、周りが賑やかになればなるほど隔離されていく。

頼む、この際何でもいいから掛かってくれ…。
ほんと、たのむよ〜(;´Д`)




みなさま、ご迷惑かけました(´ロ`;)
おそらく、これだけ釣れない原因は、
道糸にあるとの疑いは晴れなかった。
おれのリールに巻いてあったのが
PE1号
みんな使っていたのが、
2号以上

細いと、シュパッとエギをしゃくったときに、潮の流れでたわんだラインが、水を切っちゃうから。
水を切って真っ直ぐに伸びる分、竿の動きがエギに伝わらないのではないか。

太いと、ラインが水を切らない分、潮の流れでたわんだまま、竿の引っ張る力が素直にエギに伝わるのではないか。
(絵に描くと分かりやすいんだけど、今回はめんどくさいのでパス)

それなりに釣れてれば、あれこれ考えない。

釣れない時ほど、あーだこーだ考えちゃう。


で、おれは敢えて、考えるのをやめることにした。


無心(-.-)。


マジの無心ってのはそりゃ不可能だから(つか、竿落とすわ!)、景色を見ながらボケーッとやることにした。


この時すでに13時半。
もうすぐタイムアップやんか…。

後ろのおじさんも、隣のおじさんも、そのまた隣のお客さんも、
そしてまた船長も、

『いいかげんあいつ釣れよ』って思っていたに違いない。





















































そして、来た。


ガシッと。
力強く。
根掛かりではない、しっかりしたイカのアタリだった。


『やーーっと来たかー!!バラすなよーー!!』
船長がタモを引っこ抜いて飛んでくる。

おれだってバラしたくはないさ。
慎重に巻き上げる。
水深は40m。
アオリにしては深い方だ。

それに、けっこう重い。
いい型だ。


ん!?


アオリだと思って巻いてるんだけど、アオリ特有のジェット噴射の引きが……ないなあ。

まさか、スミイカ?
んー、これでスミなら、ちょっとガッカリ。


『あー、こりゃヤリだぁー!!でけえや!』


船長にガバッとタモ取りしてもらって、ヤリイカが釣れました。
ヤリは生まれて初めて。

家に帰って測ってみたら、胴長38cm、足まで入れた全長が50cmの、でーっかいヤリイカでした。


これで、終了。
14時半、時間いっぱいまでやって、これだけ。

ゼロでなくてまだよかったじゃん。

大変、お疲れさまでした。

あ、釣れたエギは赤金のアオリーQ、4号でした。

おしまい。


みんながホッと安堵した、涙の1杯。
アオリより引きは弱かった。


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